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信大繊維学部、先進植物工場の研究に着手 8月29日(土)

 信大繊維学部(上田市)は近く、工業的な農産物栽培の手法を研究する「先進植物工場研究センター」を学部内に設置する。コンテナを活用し、太陽エネルギーなどを使った低コストの栽培法を探る。ワサビ加工のマル井(安曇野市)、同学部発ベンチャーの感性デバイシーズ(上田市)、森永乳業(東京)など県内外の8社も研究に参加。経済産業省は28日、整備費用として補助金4億8300万円を交付すると決めた。

 長さ約12メートル、幅2・4メートル、高さ2・6メートルの標準的な大きさのコンテナを閉め切ってレタスなどを栽培するのが目的。IT技術やインターネット回線を活用して遠隔地から栽培状況を管理し、空調や光量、給水なども制御できるようにする。エネルギーは太陽電池パネルなどを使うという。

 コンテナは移動可能なため、地価の安い場所に持ち込んで栽培すれば、運営コストの削減が可能。経済産業省関東経済産業局は「遠くからの集中制御で人件費も減らせるほか、収穫前にコンテナごと需要地に運べば、新鮮な状態で消費者に提供できる」と利点を挙げている。

 繊維学部内に設けるセンターは、鉄骨2階延べ約800平方メートルの建物。コンテナ内部と同じ環境をつくり、栽培状況を分析する。研究には、空調機器メーカーやシステム業者、農業法人なども参加する。マル井の井口俊広社長は「技術を持つ企業が協力し合い、人工環境でのワサビ栽培の可能性に期待している」と話す。

 植物工場は、天候に左右されず安定的に生産できる手法として注目を集める一方、初期費用がかさむなどの問題点も指摘されている。同省は1月、農水省と共同で研究会を設置。2011年度までに植物工場の数を3倍の150カ所に拡大する計画を立てた。植物工場を対象にした今回の補助事業では全国で9件が採択され、コストの削減策などを研究する。

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